インスタとインフルエンサー
化粧品を購入する際、少し前までは口コミやテレビCM、新聞や雑誌広告などを参考にする人が多かったと思います。また、デパートなどで実際にメイクしてもらって販売員さんから話を聞いたり、お店で試供品をもらって試しに使ってみたことがある人などもたくさんいることでしょう。
しかし、最近ではインスタグラムなどのSNSの化粧品PRによって化粧品選びをする人も増えています。
インスタグラムの化粧品PRは、一見普通の女子高生やOLなどが「コレいいよ!」とお勧めしているように見えますが、その多くはインフルエンサーマーケティングと呼ばれる広告戦略です。一般人のように見える女子高生やOLは、確かに女子高生やOLなのですが「インフルエンサー」としてマーケティング会社に在籍していることが多いです。インフルエンサーは企業から化粧品などの商品を提供してもらい、それを実際に使用・体験し、自身のインスタグラムにその感想を投稿するというしくみになっています。
場合によっては、インフルエンサーに店舗やイベントなどに足を運んでもらい、そのサービスやイベントを体験してもらうこともあります。
もちろん中には企業と無関係で、ただ単に自身の判断で「コレいいよ!」とおすすめしているケースもありますが、大量の商品を扱っているものなどはほとんどがインスタを使ったマーケティング戦略に基づく、インフルエンサーと考えて良いでしょう。
身近に感じられる化粧品PR
しかし、インスタグラムを使ったインフルエンサーによる化粧品PRは、決して悪いものではありません。なぜならば、特定のインフルエンサーと呼ばれる人たちを使った宣伝では、企業はその商品を使って欲しい「ターゲット層」にあったインフルエンサーを起用します。
ユーザーは自分がいいなと思ったインフルエンサーの投稿をチェックすれば、おのずと自分世代にぴったりあった商品を知ることができるというしくみが作られているのです。
また、リアルな学生やOLといったインフルエンサーであれば、ユーザーとの価値観も近く、モデルや女優を使った宣伝よりも身近で受け入れやすいというメリットもあります。